築約50年のプレハブ住宅「セキスイハイムM1」を、住まい手家族と仲間100人超が数か月かけてDIYで仕上げたリノベーションが、「リノベーション・オブ・ザ・イヤー2025」の総合グランプリに選ばれました。受賞したのは千葉県市川市の合同会社つみき設計施工社で、作品名は「人間は、つくることをやめない」です。主催は一般社団法人リノベーション協議会です。

同社は耐震性や断熱性などの基本性能は専門家が整え、内装・家具・仕上げを参加者が担う「参加型リノベーション」を中核に据えました。審査では、鉄骨ユニット工法の工業化住宅が「完成品」と見なされがちな状況に対し、住まい手が再び関与できる“余白”を具体的なプロセスで示した点が評価されたとしています。1960〜70年代に普及した工業化住宅は短工期・安定品質が特徴で、今回の事例はその枠組みを生かしつつ手を入れる道筋を提示した形です。

建築費高騰や職人不足が続く中、住まい手の参加を前提にした改修手法が広がるかが今後の焦点になります。

【関連情報】商品・受賞情報

リノベーション・オブ・ザ・イヤー2025 受賞一覧 https://www.renovation.or.jp/oftheyear/award.html

つみき設計施工社 公式サイト https://tsumiki.main.jp/

source: PR TIMES

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