岩手県内の老人福祉施設2施設で、木質バイオマスの熱電併給(熱と電気を同時に作る方式)を導入したCO2削減量として、749tCO2eのボランタリーカーボンクレジットが2025年12月19日に発行されました。対象期間は2021年7月1日〜2025年10月31日で、削減の裏付けはLinkholaが運営する制度「EARTHSTORY」の審査(妥当性確認2025年10月30日、検証2025年12月11日)を経ています。事業を担う環境エネルギー普及は、輸入化石燃料(重油など)から地域の未利用材(間伐材等)へ燃料を置き換え、地域外へのエネルギー代金流出を抑える狙いです。EARTHSTORYは発注から発行まで実質1.73カ月(準備含め2.96カ月)とし、クレジット化の早期化を前面に出しました。今後はESCO(エネルギーサービス)型で導入先の負担を抑えつつ、岩手県内で複数展開を進め、稼働率改善や運用ノウハウの蓄積が普及の鍵になります。
