三重県伊賀市は、2024年10月の故障で停止していた旧上野市庁舎のミュージックサイレンを修繕し、運転を再開しました。自動運転で1日2回吹鳴し、正午は芭蕉より「さまざまのこと思い出す桜かな」、午後6時は新世界より「家路」を流します。同型式で演奏を続ける例は大分市の1例のみで、希少性が高いといいます。ミュージックサイレンは戦後に普及した音楽時報装置で、伊賀市では1959年に産業会館へ設置後、1982年に上野市役所へ移転し、2024年に市指定文化財となりました。今回は鳴り続ける不具合が発生し、メーカーのサポート終了や経年劣化、部品調達の難しさで復旧まで時間を要しましたが、メーカー関連会社の技術者と市内電気事業者の協力で復活しました。市は今後も専門家の助言を得ながら、可能な限り音色を届けるとしています。

【問い合わせ先】伊賀市産業農林部中心市街地推進課 電話0595-22-9825

source: PR TIMES

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