福岡市東区の九州大学病院キャンパス内で建設中の賃貸型ウェットラボ「エフラボ九大病院」に、九州大学発バイオベンチャーのガイアバイオメディシン(福岡市中央区、2015年10月設立)が入居する。開業は2026年1月予定で、入居先はレンタルラボフロア。両社で細胞培養加工施設(CPC)を整備し、治験薬に加え販売用医薬品の製造体制構築も視野に入れる。

ガイアバイオメディシンは、九州大学大学院薬学研究院の米満吉和教授のNK様細胞研究を基盤に、他家由来NK様細胞によるがん免疫細胞療法を開発中。開発品「GAIA-102」は小児神経芽腫など小児固形がんや、胃がん・膵がんの腹膜播種といった治療が難しい領域での活用が期待される。施設側は地上6階建てで、1階にインキュベーション施設「FIL.九大病院」を設け、シェアラボは1ベンチから利用可能とする。4~6階は最小54㎡から最大1フロア1,175㎡まで専有でき、病院建物と渡り廊下で連結する立地を生かして産官学連携を狙う。今後、CPC運用と支援体制の具体化が進めば、福岡発の創薬・治療開発の集積が一段と加速する可能性がある。

【施設情報】

エフラボ九大病院 公式サイト https://fj-lifescience.jp

ガイアバイオメディシン https://gaia-biomed.com/

source: PR TIMES

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