Piezo Studio(宮城県仙台市)は12月24日、AIデータセンターの基準クロック用途を想定した312.5MHzの差動型(LVDS出力)水晶発振器を開発し、位相ジッタ17.9フェムト秒(fs)を確認したと発表しました。測定条件はキャリア周波数312.5MHz、電源3.3Vで、位相雑音はオフセット10MHzで-165.9dBc/Hzでした。位相ジッタはクロック信号の時間ゆらぎで、高速伝送の誤り率や安定性に影響します。背景として、データセンター機器の伝送速度が400/800Gbit/sから1.6Tbit/sへ移行し、基準クロックの低ジッタ化と周波数の156.25MHzから312.5MHzへの高周波化が進んでいるといいます。今回、1.0×0.8×0.19mmの大真空製「Arkh.3G」水晶振動子と、65nm CMOSのC級動作コンプリメンタリー・コルピッツ発振IC(差動回路で低雑音化を狙う方式)を組み合わせました。Piezo Studioは複数社の協力を得て、312.5MHz低位相ジッタ発振器ICの製品化を予定するとしています。
【商品情報】
Arkh.3G(大真空) https://www.kds.info/product/dx1008jt/
関連PDF(Piezo Studio) https://piezostudio.com/wp/wp-content/uploads/2025/12/20251224_PR_PiezoStudio.pdf
source: PR TIMES
