社会福祉法人聖隷福祉事業団(静岡県浜松市)は2025年12月25日、将来の事業環境の変化を見据えた中期事業計画「2026-2030」を策定した。2030年の創立100周年に向けた「Vision2030」の実行計画で、事業・組織・運営・財務の4領域に基本方針を置く。事業規模は1都7県で208施設・520事業(2025年12月時点)とした。

背景には、人口構造や地域ニーズの変化に伴う保健・医療・福祉連携の重要性の高まり、人材戦略の見直し、先行きが見通しにくい経営環境に対応した持続可能な運営の必要性がある。計画では、地域ニーズに応じた「選択と集中」でサービス提供体制を最適化するほか、新人事制度の導入で働きがいと成長を支える制度再設計を進める。外国人やシニア層、障がい者など多様な人材の採用・育成も掲げた。

運営面ではデジタル技術を活用し、記録の電子化やデータ管理を通じて情報の正確性とタイムリーな共有を高め、意思決定を支援する。職員の心身の健康対策として、健康推進室を中心にストレスチェックや相談体制の充実、早期発見・対応の仕組みづくりも進める。今後は進捗確認を行いながら見直しを重ね、地域に不可欠な医療・福祉を安定提供する体制の強化が焦点となる。

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社会福祉法人聖隷福祉事業団 公式サイト https://www.seirei.or.jp/hq/

source: PR TIMES

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