扇形の独自暖簾「扇暖簾」を手がけるTHE NORENMAKER(川崎市川崎区)のアートプロジェクト作品《imaginary folklore – eye –》が、第59回かわさき市美術展で最優秀賞を受賞しました。展示はミューザ川崎シンフォニーホール4階で、入選作品展が2026年2月19日~25日、入賞作品展が2月27日~3月7日に行われます。

扇暖簾は、デザイナー川畑健人さんの家業である川崎区の老舗居酒屋「戸田ヤ」で、来店ハードルや店先の印象を改善したいという課題から発想した半円形の暖簾です。四角形が一般的な暖簾を曲線にすることで、空間にやわらかな余白と動きを生み、心理的な敷居を下げる狙いがあるといいます。形状は意匠登録済みで、店舗用・空間演出用として展開しています。

作品名の「eye」は「眼」と「藍(あい)」を重ねた表現で、川崎市伝統工芸館で学んだ藍染めを制作に用いました。失われつつある地域文化や記憶をプロダクトに落とし込み、現代の表現として再編集する試み「imaginary folklore(空想の伝統)」の一作です。今後は扇暖簾を起点に、各地の文化や伝統技術と連動した空間表現の広がりが焦点になります。

【イベント情報】

会場 ミューザ川崎シンフォニーホール 4階 企画展示室

入選作品展 2026年2月19日~2月25日

入賞作品展 2026年2月27日~3月7日

開場時間 9:00~17:00(最終入場16:30)※最終日3月7日は12:00まで(最終入場11:30)

source: PR TIMES

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