ブラックストーンは2025年12月25日、同社が運営する不動産ファンドが東京都心部に位置するグレードA物流施設「Tokyo C-NX」の取得に関する最終契約を結んだと発表しました。取引価格は1,000億円以上で、日本の物流分野では今年最大の取引だとしています。
対象のTokyo C-NXは延床面積約15万㎡の5階建て倉庫で、東京湾エリアに立地し都心から車で15分圏内とされます。グレードAは高規格の物流施設を指し、設備や立地の条件が相対的に良いのが特徴です。背景には、日本のEC市場が世界第4位規模で拡大基調にあることや、デジタル経済の進展で配送・保管需要が底堅いことが挙げられます。
同社は日本を注力市場に位置づけ、物流に加え住宅、ホテル、データセンターなどへ投資領域を広げてきました。2025年初旬には東京ガーデンテラス紀尾井町を約4,000億円で取得完了したといい、今回の物流投資は国内での資産運用拡大の流れを補強する動きになります。今後は高品質物流施設の需給や金利環境を左右要因に、運用方針や追加投資の動向が注目されます。
source: PR TIMES