Gハウスと山形大学は、冬季に高気密・高断熱のモデルハウス寝室と被験者の自宅寝室を比べ、室温・湿度の安定性が睡眠効率に与える影響を調べた。健康な成人男性6人が各環境で3連泊し、2・3日目を分析。夜間(20時〜6時)のモデルハウス平均室温は22.3〜23.7℃で日内変動が小さかった。睡眠は手首装着のアクチグラフで睡眠効率(SE)を算出し、主観評価はOSA-MAで確認した。結果は統計的有意差はないものの、モデルハウスでSEが高い傾向の被験者が多く、室温が25℃付近でSEが高まりやすい可能性が示唆された。OSA-MAも「夢見」以外の因子でモデルハウスが高得点傾向だった。相対湿度が低い乾燥環境でも睡眠への悪影響は明確でなく、室温の安定性が快適性に関与する可能性がある。今後は被験者数を増やし、結果の確実性を高める検証を続けるという。
【学会情報】
人間-生活環境系学会大会 第49回 人間-生活環境系シンポジウム
開催日 2025年11月22日・23日
会場 奈良女子大学
公式サイト https://jhes-jp.com/
source: PR TIMES
