ロードスターキャピタル(東京都中央区)は12月25日、デジタル証券の発行・流通基盤を持つHash DasH Holdings(東京都千代田区)の全株式を取得し、完全子会社化したと発表しました。取得により、第一種金融商品取引業の運営体制とブロックチェーン基盤を引き継ぎます。
背景には、個人が小口で参加できる不動産投資が広がる一方、不動産クラウドファンディングは分配金が総合課税となり税負担が重い場合があることや、不動産STO(セキュリティ・トークン・オファリング)では関与事業者が多くコストやスピード面の課題があることがあります。HHDはSTプラットフォームを開発・保有し、子会社にST専業の証券会社(関東財務局長(金商)第3202号)を持つ点が特徴です。こうした基盤と許認可を備える企業は国内でも数社に限られるとしています(2025年12月時点、同社調べ)。
HHDグループは新設子会社HDIの傘下に入り、ロードスターキャピタルは物件供給から案件組成、販売、運用までをグループ内で一体提供する体制を構築し、中間コストやスピード、案件の類型化といった構造課題の改善につなげる方針です。2025年12月期の連結業績への影響はないとしています。今後は統合の進捗と、翌期以降の業績寄与が焦点となります。
source: PR TIMES
