帝国データバンクの集計によると、2025年11月の全国企業倒産(負債1,000万円以上)は796件で、前年同月(834件)を4.6%下回りました。負債総額は788億8,300万円で、最大は土木・浚渫工事の中央建設(53億8,100万円)です。一方、飲食店の倒産は「初の900件超」となり、年末年始にかけてさらに増える可能性があるとしています。

11月は負債規模別で「5,000万円未満」だけが増え、小規模倒産が目立ちました。1~11月累計は9,380件(前年同期9,053件、3.6%増)で、緩やかな増加傾向が続いています。背景として同社は、金利上昇局面や為替変動など外部環境の不確実性に加え、粉飾決算、人手不足を要因とした倒産リスクを指摘します。

今後は、2026年1月施行の中小受託取引適正化法(取適法)が取引慣行に与える影響が焦点となります。倒産件数は増加基調が続き、2025年通年で1万件を超える見通しです。

【関連情報】

倒産集計解説動画(会社HP)https://www.tdb.co.jp/report/economic/20251216-movie-bankruptcy202511/

全国企業倒産集計(結果ページ)https://www.tdb.co.jp/report/bankruptcy/aggregation/20251208-bankruptcy202511/

倒産リスク分析調査(2025年上半期)https://www.tdb.co.jp/report/economic/20250818-highrisk/

source: PR TIMES

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