川崎市役所本庁舎(神奈川県川崎市川崎区宮本町1)が、コージェネレーションシステム導入などの取り組みで「コージェネ大賞」特別賞を受賞しました。停電時は非常用発電機とコージェネを同時稼働させ、建物内の最大使用電力の100%(本庁舎の実績値)を確保し、災害時の業務継続を可能にする設計です。コージェネは発電時の熱(排熱)も活用できる分散型電源で、本庁舎では給湯需要が少ない点を踏まえ、排熱の利用先を吸収式冷温水機に加えてデシカント外調機の再生熱や再熱へ拡大しました。冷却塔の補給水断絶を想定し空水冷切替型を採用し、既存南庁舎の蓄熱槽(冷専)とも接続して熱融通を図っています。さらに富士山噴火時の降灰対策として給気ファンに火山灰フィルター用ボックスを備えました。今後、災害対応と省エネを同時に満たす都市型庁舎モデルとして、同様の設備設計の普及が進むかが注目されます。
【施設情報】
施設名:川崎市役所本庁舎
所在地:神奈川県川崎市川崎区宮本町1
規模:地上25階・地下2階、延床面積62,356㎡
竣工:2023年6月
公式情報:https://www.kumesekkei.co.jp/designstory/kawasaki_city_hall.html
source: PR TIMES
