輪島市・珠洲市・穴水町・能登町の4市町で11月30日、避難所の入退所管理や名簿作成を一元化する「避難者マネジメントシステム」の本格運用が始まりました。対象は計109避難所で、内訳は輪島市41、珠洲市26、穴水町5、能登町37です。入所者数に基づく混雑状況を地図上でリアルタイム表示し、職員や災害対策本部の状況把握、住民の避難先選択を支援します。

導入の背景には、令和6年能登半島地震や豪雨で通信・電力途絶が起き、名簿作成や共有の負担、要配慮者支援の遅れが課題化したことがあります。運用では、マイナンバーカードなどの身分証読み取り、LINE公式アカウント、WEBフォーム、職員の手入力といった複数手段で受付し、名簿を自動生成して更新します。名簿はCSV出力でき、移動履歴やステータス(入所・一時外出など)も記録可能です。

事業は石川県の「奥能登デジタル地域拠点整備事業」の一環で、KDDIとNTTドコモビジネス、バカンが連携します。今後は物資需要の予測・管理や外部システム連携などの機能拡張を進め、平時の施設予約や地域情報配信への活用も視野に入れるとしています。

source: PR TIMES

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