ERPCは、SolanaのRPC(ノードへ取引送信やデータ取得を行う窓口)を最短2msで実行できるとする「ERPC Solana RPC Unlimited Endpoints」の提供を始めました。共有RPCで発生しやすいHTTPSのTLS処理によるオーバーヘッド約20msを避けるため、HTTPの専有RPCエンドポイントを無制限で使える点が柱です。料金は月額240EUR(Unlimited Endpoint)と420EUR(Unlimited Endpoint Pro)としています。
Solanaではトレードやボット、リアルタイム解析などで一桁msの応答が求められる一方、専有RPCノードはコストや運用負荷が課題になりがちです。同社は「専有ノードを前提にしない」設計として、HTTP/WebSocketの専有エンドポイント提供で低遅延化の別解を提示します。提供リージョンはフランクフルト、アムステルダム、ロンドン、ニューヨーク、シカゴ、東京、シンガポールの7拠点です。
また、ERPCのVPSやベアメタルと組み合わせ、RPCエンドポイントと実行環境を同一ネットワーク内に置くことで、2ms構成をより実現しやすいとしています。今後は低遅延需要の拡大に伴い、地域別の利用動向や実運用での性能検証情報の開示が注目されます。
