神奈川県逗子市のバレエ用品店「赤い靴」は、来店が難しい人向けに、LINEで足の写真と聞き取りを行い、候補のトウシューズ3足を自宅へ郵送する「ご自宅フィッティングサービス」を始めました。受け取った利用者は1週間試し履きし、最適な1足を選べます。トウシューズは足形や経験値で合う靴が変わり、合わない靴の使用は痛みやけがにつながり、継続を断念する一因にもなります。成長期の子どもは足の変化が大きく、見極めの重要性が高いとされます。一方、バレエ人口の減少などを背景に用品店が減り、専門的なフィッティングを受けられる場所が不足していることが課題です。同店はこうした「トウシューズ難民」の解消を掲げ、1988年創業で培った知見をオンライン相談に広げます。今後は遠方利用の増加が想定され、店舗外でのフィッティング支援が広がるかが焦点です。
