医療法人社団鉄結会(東京都渋谷区)が、ミラドライに関心のある全国の20〜50代男女300人を調べたところ、「誰にでも効果がある」との認識が68.7%に上りました。一方で「効果が出にくいケースがある」ことを87.3%が知らず、期待と理解にギャップがある実態が分かりました。調査期間は2025年12月10〜20日で、インターネットで実施しています。
理解度は「詳しく知っている」8.3%にとどまり、「名前だけ聞いたことがある」41.0%が最多でした。検討時に重視する点(複数回答)は「効果の持続性」72.3%、「費用」58.7%、「痛み」47.0%などで、事前に医師から説明してほしい情報は「自分に効果があるか」76.3%、「効果が出にくいケース」62.7%、「副作用・リスク」54.0%が上位でした。
同法人が運営する美容皮膚科・形成外科「アイシークリニック」の医師は、ミラドライは有効な選択肢になり得る一方、医学的に効果には個人差があると指摘します。汗腺の分布や症状の重症度、生活習慣などで差が出る可能性があり、重度のワキガ、既往手術、皮下脂肪が厚い場合、精神性発汗が主な場合などでは十分な効果が得られにくいことがあるとして、事前の診断と適応判断の重要性を訴えています。今後は、治療を検討する人が期待値を適正化し、医療機関が限界や代替治療も含めて説明する情報提供体制が問われます。
