埼玉県秩父市の老舗「パリー食堂」が店舗の耐震補強・修繕費を募るクラウドファンディングで、2025年12月28日時点の支援総額が1,300万円を超え、支援者数は1,000人を上回りました。目標は4,000万円で、募集は12月30日が最終日です。

建物は1927年築で、2004年に国の登録有形文化財に指定されています。一方、耐震診断では大地震時に倒壊の恐れがあるとされ、外壁のひび割れや建物の傾きが進行しているといいます。年間の来訪者は約2万人で、地域の観光・飲食の拠点となってきました。

必要な工事費は約4,000万円で、秩父市からの補助は100万円にとどまるとしており、残額を民間の支援で補う構図です。返礼品にはオリジナルステッカーやグッズ、記念木札、オリジナル丼などを用意しています。

支援の広がりには動画発信の影響もあり、ラーメン系YouTuberのSUSURUさん(登録者数190万人)や料理研究家リュウジさん(同546万人)らが来店・紹介し、応援メッセージはクラウドファンディングページに掲載されています。運営側は期限まで追加支援を呼びかけており、残り約2,700万円の上積みができるかが焦点です。今後は資金の進捗次第で、耐震補強の実施時期や規模、営業への影響が具体化するとみられます。

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