株式会社善光総合研究所(東京都港区)は2025年12月29日、介護テクノロジーの習得と実践ノウハウを学べるe-learningプラットフォーム「SCOP learning(スコップ ラーニング)」β版を公開しました。累計11,000名以上が受験した資格試験「スマート介護士」の運営知見を基に、現場のDX推進に必要な教育コンテンツをオンラインで提供します。

少子高齢化に伴い、介護現場では「2040年問題」を見据えた生産性向上が課題となっています。同社は、デジタルリテラシー(デジタルを適切に使いこなす力)と現場オペレーションの両面を統合できる人材育成を進めてきた一方、DXには個人のスキルアップに加え、組織内の知識標準化やAI・IoT・ロボットなどの運用ノウハウが必要だとしています。政府でもデジタル中核人材の養成数がKPIとして示されるなど、人材育成が重要テーマになっています。

SCOP learningは「スマート介護士」講座をベースに、介護ロボットの選定・導入からオペレーション設計までを体系化し、理論だけでなく課題発見と改善の実行までを担える「デジタル中核人材」の育成を狙います。介護職の勤務形態を踏まえ、隙間時間で学びやすいマイクロラーニング形式も採用しました。

今後は法人向けのDX組織変革プログラムの開発、実機体験と組み合わせるOMO型研修、伴走支援事業との連携を段階的に広げ、海外事業所・海外人材向け研修への展開も検討するとしています。

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