VeritasChain Standards Organization(VSO)は2025年12月29日、VCP v1.0の現場実証(PoC)を完了し、AI駆動型取引システムの監査証跡を暗号学的に第三者が検証できる参照実装「VCP Reference Trading Agent(VCP-RTA)」をオープンソースで公開しました。公開物にはサンプルログ150イベント(30取引サイクル)や改ざん検知デモ、外部依存なしで動くPython検証スクリプトが含まれます。AIやアルゴリズム取引の拡大で事後監査が難しいという課題に対し、VCP-RTAは取引ライフサイクルのイベントを構造化して記録し、SHA-256のハッシュチェーンとEd25519のデジタル署名で連結します。対象はシグナル生成から注文送信、ブローカー応答、約定、ポジションクローズまでで、ログの改ざん・削除・並べ替えがあれば検知できる設計です。検証用公開鍵を含む「エビデンスパック」により、運用者を信頼せず独立検証する考え方を示します。マークルツリー(多数のデータをまとめて整合性検証する仕組み)や外部タイムスタンプへのアンカリングにも対応するとしています。一方、VSOは本公開が製品・認証・コンプライアンス判定ではなく、教育的・技術的な参照資料である点を明記しており、今後は実運用に向けた取り扱い範囲や適用領域の整理が焦点となりそうです。 【関連情報】
VCP-RTA リポジトリ https://github.com/veritaschain/vcp-rta-reference />VCP仕様書 https://github.com/veritaschain/vcp-spec />VSO公式サイト https://veritaschain.org />問い合わせ press@veritaschain.org

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