SBIグループのFOLIOはAI投資サービス「ROBOPRO」で2025年12月29日に月次リバランスを実施し、2026年1月の投資配分を米国株式、新興国株式、新興国債券、ハイイールド債券の4資産中心へ変更しました。2020年1月15日の提供開始以来初めて、金の組入比率は0%になりました。
背景には、AIによるリターン予測で米国株式・新興国株式など株式の見通しが相対的に高く、米国債券を含む債券は相対的に低位と判断された点があります。予測を踏まえ金融工学で最適化し、米国株式と新興国株式を合計約65%とする一方、新興国債券とハイイールド債券を併用してリスクを調整するとしました。
米国株式は、主要通貨に対する長期的なドル安傾向や長期の価格推移から見た上昇余地がプラス要因、新興国株式は貴金属・エネルギーなどコモディティ要因や米金利の落ち着きが追い風と説明しています。新興国債券は前月に大きく増やしたものの、今秋以降の堅調な値動きで投資妙味がやや薄れたとして見通しが後退し配分を減らしました。今後は、ROBOPROが原則毎月の配分見直しを続ける中、株式優位の局面が続くか、債券や金の再評価が起きるかが焦点になります。
