ELSOUL LABO B.V.とValidators DAOは、Solanaバリデータ運用基盤「SLV」の新バージョンv0.9.911で、Jito Labs開発のBlock Assembly Marketplace(BAM)クライアントの立ち上げ・運用に対応したと明らかにしました。BAMクライアントの導入や切り替えをSLVの標準手順として扱い、ワンコマンドで開始できる構成を提供します。

背景には、Solanaの高速性に加え、取引が「どのルールで、なぜその順序で執行されたか」を後から検証できる透明性の重要性が高まっている点があります。複数スケジューラが並行動作する現在の順序決定は外部検証が難しく、機関投資家の監査・規制対応では説明責任が障壁になり得るとしています。BAMは暗号技術で順序決定を検証可能に近づけ、特定主体への信頼ではなくロジック検証へ寄せる設計を狙います。

運用面ではEpics DAOバリデータがSLVを用いてBAMクライアント運用へ移行し継続稼働中です。今後、検証可能性を備えた実運用が広がるかが焦点で、SLVはバリデータやRPCなど相互依存の基盤を前提に更新を続ける方針です。

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