台湾の求人情報サイトyes123求職網の調査で、春節(旧正月)前にボーナス(年終奨金)を支給予定の企業は92.8%、平均支給は1.44カ月と前年から0.05カ月増え、過去17年で最高水準になりました。好調なAI関連を背景にテック・ICTで増加が目立つ一方、米国の関税政策の影響を受けた従来型製造業や建設・不動産では減少しています。こうした雇用・消費環境の変化と並び、台北市では12月19日夕方、MRT台北駅地下通路と中山駅近くで刃物による無差別襲撃が起き、3人が死亡、11人が重軽傷を負いました。警察は、容疑者が放火も繰り返し、過去事件の検索や物品購入など2年前から準備していた点から計画性を重視し、動機や資金源、共犯の有無を捜査しています。年末年始の大規模イベントを控え、会場や交通機関、繁華街で警備が大幅に強化されました。賃金・賞与の上向きと社会的リスク対応が同時に進む中、消費動向と治安対策の両面で、来年の台湾の生活者心理にどの程度影響が残るかが注目されます。

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