岡山大学は2025年10月20日、学内制度に基づき准教授4人に「研究教授」、助教1人に「研究准教授」の称号を付与し、岡山市北区の同大学で認定証を手渡しました。対象は小汐由介氏、植竹智氏、内山淳平氏、狩野旬氏の4准教授と、清家圭介氏(助教)です。
研究教授は、宇宙の超新星爆発由来の「超新星背景ニュートリノ」を水チェレンコフ検出器で観測する研究(小汐氏)や、レーザー分光で人工原子「ミューオニウム」を超精密測定し標準理論を検証する研究(植竹氏)などを進めます。内山氏は抗菌酵素を使う動物用抗菌剤の研究開発、狩野氏は極性物質の電気分極の解明を通じ次世代メモリや太陽電池への応用可能性を探ります。清家氏は、翻訳後修飾の一種「スクシニル化」に着目し、T細胞機能と抗腫瘍効果の制御機構の解明を目指します。
同大学は准教授のPI(研究代表者)としての活躍を後押しする研究教授制度を2018年度に開始し、講師・助教向けに研究准教授制度を2020年4月に導入しました。今後、学内の研究支援と人材育成を通じ、研究成果の創出と社会実装につなげる取り組みが進む見通しです。

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