株式会社Your Verse(東京都足立区)は2026年1月、意思決定と実行が進まない「止まりかけた組織」を対象にした合宿型プログラム『物語合宿』の提供を始めます。戦略や制度が整っていても前進できない要因として、経営メンバー間で無意識に共有される「前提」の不一致に着目し、合宿で可視化・言語化して経営の再起動を狙います。
同社が想定する対象は、会議数は多い一方で決断が遅い、計画が現場まで腹落ちしていない、一部メンバーだけが危機感を持ち周囲が静観するといった状態の組織です。こうした状況では「なぜこの会社にいるのか」「何を引き受け、何を引き受けないのか」「会社はなぜ存在するのか」などの問いが共有されないまま議論が進み、結論が出ても行動に結びつきにくいとしています。ここでいう前提は、議論の土台となる価値観や優先順位、暗黙の了解を指します。
『物語合宿』は、経営者・経営陣・意思決定に関わる中核メンバーが参加し、自社の物語(自社が何者で、どこへ向かうか)と各人の役割を言葉にして持ち寄り、擦り合わせる設計です。結論を急ぐよりも、進まない原因となる本音や避けてきた論点を場に出し、組織が再び動ける状態をつくることを目的に据えています。設計から当日のファシリテーションまで一貫して支援し、提供地域は全国対応です。
同社は実績例として、グローウィン・パートナーズで意思決定の迅速化や現場の自律性向上につながり「過去最高売上」を達成したこと、トータルエナジーオオタで主体性向上や事業構造刷新の決断が生まれ、一部事業の売上が「1.5倍」になったことを挙げています。代表の長谷川朋弥氏は、価値観や利害が異なるメンバー同士の対話の難しさに触れつつ、期待や本音を無碍にせず場に出すことで、絡まった糸を解きほぐして編み直す時間にしたいと述べています。
組織変革の打ち手が制度や施策に偏りがちな中、意思決定の停滞を「前提」や「仕事の構造」といった土台から扱う支援への関心が高まる可能性があります。今後は、導入企業での意思決定速度や売上などの指標面で、再現性のある成果がどこまで示されるかが焦点になりそうです。
