一般社団法人次世代社会システム研究開発機構(INGS)は2025年12月15日、フォトニクス(光技術)の市場・技術・事業戦略を体系化したレポート『フォトニクス(光技術)総覧白書2026年版』を発刊し概要を示しました。製本版とPDF版で提供し、総ページ数は2,250ページです。焦点として、AIデータセンターで電力消費が増える中、銅配線から光インターコネクト(光でつなぐ通信)への移行が進み、2025~2030年に市場拡大が見込まれる点を挙げ、シリコンフォトニクスを収益機会の中心に据えます。投資環境では、フォトニクス関連投資が年平均成長率(CAGR)22.1%で拡大する想定を提示し、テック大手の垂直統合と国家プロジェクトが並走する一方、VC投資は選別が強まり数十億ドル規模へ集中すると整理しました。地政学面では米中対立などを背景に、サプライチェーン再編や技術主権が戦略を規定し、友好国間で調達・生産を行う「Friend-shoring」や多地域分散が経営判断の軸になるとしています。市場は成熟セグメント(CAGR 6.43%)と高成長セグメント(CAGR 30%超)が併走する二層構造とし、用途ではデータセンター・医療・自動車の3分野で世界市場の76%以上を占めると分析しました。今後は標準化(IEEE、ITU-Tなど)や知財、人材、輸出規制への対応が競争力を左右し、企業のM&Aや分散製造投資が進むかが焦点になりそうです。

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