神戸ファッション美術館(神戸市東灘区)は、特別展「THE 新版画 版元・渡邊庄三郎の挑戦」を2026年1月31日から3月29日まで開きます。新版画の礎を築いた版元・渡邊庄三郎(1885-1962)に焦点を当て、現存数が少ない「初摺」の渡邊版を中心に約170点を展示します。会場は同館(向洋町中2-9-1)で、開館は10時〜18時(入館17時30分まで)、休館は月曜と2月24日です。観覧料は一般1,000円、大学生と神戸市外在住の65歳以上は500円などです。新版画は、絵師・彫師・摺師が分業で制作する木版画で、高品質な材料や複雑な彩色、手摺りの「ざら摺り」などの技法で表現の幅を広げたとされます。本展では、庄三郎の審美眼や制作体制づくり、流通・発信の役割も扱い、美人画、風景画、役者絵、花鳥画までジャンル横断で紹介します。章立ては誕生期から美人画、遠近法や鮮やかな色彩を取り入れた風景表現、モダン役者絵、海外人気も高い花鳥画へと展開し、庄三郎の挑戦の軌跡をたどります。今後は、貴重な初摺をまとめて見られる機会として、研究や鑑賞需要の高まりが見込まれます。
