リクエスト株式会社(東京都新宿区)は、国内33.8万人・980社の行動データ分析に基づくレポート『なぜ、どの企業でも「人が変われなくなっている」のか』を公開しました。企業で広がる「人が育たない」「現場が変わらない」「新しい動きが生まれない」という停滞を、個人の資質ではなく組織構造の問題として整理しています。
レポートは背景として、働き方改革などによる時間制約、人口減少と市場縮小、成果水準を下げられない圧力の3点を挙げます。その環境下で企業が進めた効率化・標準化、役割分担、判断範囲の明確化、属人性の排除は合理的だった一方、副作用として「経験が設計されない空白」が生まれたと指摘します。実務量があっても、振り返りの時間不足や思考の観点欠如により、成功・失敗が次に使える形で蓄積しにくいという見立てです。
対策として「研修→実践→経験」の循環を回す設計が必要だとし、研修の役割を知識付与ではなく「実務を次に使える経験へ変換すること」と位置づけました。今後は、人材責任に帰しがちな議論から、仕事のつくり方と経験設計を見直す動きが広がるかが焦点になりそうです。
