Vlightup株式会社とAerospace Design株式会社は、防衛・重要インフラ向け無人航空機(UAV)で、端末乗っ取りやディープフェイク、GNSSスプーフィング(位置情報偽装)などAI時代の脅威に対抗する「ソブリン・セキュリティ・アーキテクチャ」の要素技術について共同研究を始めました。2026年度中にプロトタイプ機で実証実験を行う計画です。従来のパスワードや暗号鍵などデジタル情報中心の対策は複製・突破リスクが指摘される中、位置・時刻といった物理的事実の真正性を軸に、防御を成立させる考え方を採ります。具体的には、日本の準天頂衛星「みちびき」(QZSS)の信号認証と、VlightupのPoHN(Proof of HereNow)確認を組み合わせ、TEE(Trusted Execution Environment)で検証する構想です。さらにGeoMPC(位置情報連動型マルチパーティ計算)を指揮命令系統(C2リンク)に応用し、重要コマンドを「特定の場所にいる承認者」を条件に実行させるなど、遠隔からのなりすまし操作を物理的制約で抑止するとしています。両社は成果を基に、防衛省・自衛隊や重要インフラ事業者へ国産のセキュアUAV基盤として提案し、経済安全保障の観点から海外依存の低減にもつなげる方針です。

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