少数株ドットコム株式会社(東京都練馬区)は、東京大学大学院法学政治学研究科教授の飯田秀総氏の著書『株式買取請求権の構造と買取価格算定の考慮要素』を題材にした読書会を開催します。共催は練馬政治研究会と民事8部監視委員会で、組織再編の増加で重要性が高まる株式買取請求権の論点を横断的に整理する狙いです。

同社によると、合併や会社分割、株式交換、株式併合などの場面で、少数株主が保有株式の買い取りを求められる同制度は中核的な保護手段です。一方、実務では「公正な価格」の意味や、市場価格、DCF法(将来キャッシュフローを現在価値に割り引く評価)、類似会社比準など評価手法の位置付け、裁判所が価格を決める際の基準をめぐり、制度理解と裁判例、評価実務の間にギャップが生じやすいとしています。

読書会では、制度趣旨と構造的位置付け、「公正な価格」概念と裁判所の判断枠組み、買取価格算定における考慮要素、評価手法の整理、組織再編と少数株主保護の緊張関係、非訟事件としての実務上の接点、企業統治や資本市場規律との関係性を主に検討する予定です。特定の当事者や手法、結論を支持・断定する場ではないとし、論点整理を通じて実務に接続できる理解形成を目的に掲げます。今後、開催日時や参加方法など具体条件の公表が待たれます。

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