株式会社NEXT STAGE(大阪市)は、建築業界特化型学習動画アプリ「ACRO5(アクロファイブ)」を2026年2月にフルアップデートし、再始動します。2020年1月の提供開始から累計利用者数は9,000名を超えたといい、学習の「習慣化」を軸に機能を全面的に見直します。狙いは、教育が個人の経験に依存しやすい属人化や、現場で教育時間を確保しにくい課題、技術承継の遅れに対応することです。

背景には人材構成の偏りがあります。国土交通省のデータとして、建設業就業者に占める55歳以上は36.7%に達する一方、29歳以下は11.7%にとどまると示し、高齢化に伴う技能継承が急務と位置付けます。現場で「教える時間がない」「教える人がいない」状況が続く中、動画学習と進捗管理を組み合わせ、教育の標準化を後押しする考えです。

刷新後の主な新機能は3点です。第一に、業界ニュースやセミナー情報を集約するメディア機能「News Lab」を設け、情報収集の導線から学習接点を増やします。第二に、視聴数・視聴時間に応じた「努力バッジ」などのバッジ機能を追加し、継続の動機付けを狙います。第三に、動画を組み合わせて自社専用カリキュラムやテストを作成できるカスタマイズ機能を搭載し、社内教育の統一に使えるようにします。

同社は、学習環境の整備が生産性向上や人材定着にもつながるとの見方を示します。フルアップデート後の利用企業の広がりや、教育効果の可視化がどこまで進むかが今後の焦点になります。

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