鹿児島県南種子町で「種子島宇宙芸術祭2025」が11月8日〜24日に開かれ、国内外のアーティスト21組による計31作品(パフォーマンス含む)が町内4会場で展示されました。会期中はJAXAの研究者・技術者らが登壇するトークイベントも実施され、宇宙技術と芸術表現の接点を示しました。
主催は種子島宇宙芸術祭実行委員会で、スローガンは「未知と出会いに」、テーマは「予感」です。会場は宇宙ヶ丘公園、JAXA種子島宇宙センター屋外エリア、千座の岩屋、同センター宇宙科学技術館の4カ所で、宇宙ヶ丘公園では11作品とステージイベント、飲食や物販も展開しました。
11月9日15時からは宇宙科学技術館で「だいち4号×たねがしまの流れ星」を開催。人工衛星の観測画像を使い地上に「流れ星」のアニメーションを描く作品を題材に、陸域観測技術衛星ALOS-2(だいち2号)と先進レーダ衛星ALOS-4(だいち4号)で撮像した複数画像から表現を構成した経緯が共有されました。登壇は鈴木浩之氏(金沢美術工芸大学教授)、大木真人氏(JAXA地球観測研究センター主任研究開発員)、有川善久氏(JAXA第一宇宙技術部門推進事業部計画マネージャー)、有留摩耶(実行委員会)で、質疑応答も行われました。
同日19時から宇宙ヶ丘公園では「宇宙建築×ルナグラス」を実施。大野琢也氏(鹿島建設イノベーション推進室〔宇宙〕担当部長)が、月面の放射線や温度差などの課題に加え、低重力が筋力・骨量に与える影響を説明し、人工重力の必要性を議論しました。芸術祭は展示と対話を組み合わせる構成を強めており、今後も宇宙開発の知見を地域の文化発信や学びの場につなげる取り組みが継続するかが注目されます。

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