長崎県・壱岐島で、海藻を食害するウニ「ガンガゼ」の増加で進む磯焼け対策として、駆除した個体を廃棄せず食材と工業原料に100%活用する地域循環型プロジェクトが始まりました。仕掛け人は壱岐市の株式会社シーガルインで、資金確保の第一歩としてクラウドファンディングを2024年12月28日から2025年2月8日23:00まで実施し、目標金額を100万円に設定しています。ガンガゼは従来「獲って処分する」対応が中心で、重労働に見合う出口が乏しい点が課題でした。同社は身を食品加工(例:糀うに)として活用し、棘殻は乾燥・粉砕して微粉末化し、船底塗料に混ぜる自然由来の忌避添加剤としてアップサイクルします。棘殻利用の技術は特許取得済みで、付着生物の抑制を狙い環境負荷の低減も視野に入れます。集まった資金は商品開発、粉砕機導入、工業用途の試験運用などに充てる計画で、壱岐で得た手法を他地域へ展開する「壱岐モデル」も掲げており、今後は藻場回復と継続的な回収・活用の両立が進むかが焦点になります。

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