英国ロイヤル・バレエ&オペラの舞台映像を映画館で上映する「英国ロイヤル・バレエ&オペラ in シネマ 2025/26」のバレエ第1作『リーズの結婚』の公開に合わせ、上映前トークイベントが2026年1月16日19時から19時30分まで、TOHOシネマズ 日本橋(スクリーン8)で行われました。ゲストは元バーミンガム・ロイヤル・バレエ団ファースト・ソリストで演出振付家の山本康介さん、司会は舞踊評論家で本シリーズのシネマ字幕監修も担う森菜穂美さんです。

山本さんは本作について、不幸事や明確な悪役が前面に出ない「平穏でファミリー的な物語」だと説明し、現代に必要な作品だと位置づけました。古典バレエの踊りと、物語を進める芝居の要素が比較的整理されているため、初めて観る人にも分かりやすいとも話しました。上映作品は2025年11月5日公演の映像で、上映時間は2時間41分です。

主演陣に関しては、役柄との相性や舞台上の自然な関係性が完成度を支えているとして評価しました。キャストは、シモーヌ役がジェームズ・ヘイさん、リーズ役がフランチェスカ・ヘイワードさん、コーラス役がマルセリーノ・サンベさん、アラン役がジョシュア・ジュンカーさん、トーマス役がクリストファー・サウンダーズさんです。山本さんは自身もバーミンガム在籍時に本作の役を踊った経験に触れ、技術だけでなくドラマ性(演技)を重視する英国バレエの文化が表現に影響したと語りました。

振付家フレデリック・アシュトンについては、感情が自然に立ち上がるよう促す振付・演出観があるという趣旨で紹介し、特徴とされる「フレッド・ステップ」を鑑賞時に探してほしいと呼びかけました。また、英国は演劇文化の延長として「心身ともに演じ切る」ことを重視し、フランスは「型」を重んじる傾向があると比較しました。シネマ上映の利点としては、劇場とは異なるカメラアングルで細部を追える点や、リラックスして鑑賞できる点を挙げました。

2025/26シーズンの上映作には『シンデレラ』『くるみ割り人形』『ウルフ・ワークス』『ジゼル』も含まれ、新作・現代作品は好みが分かれ得るとしつつ、「新しいことをやらないと古いものも残らない」「繰り返し観ることで感性が磨かれる」と見比べの楽しさを提案しました。『リーズの結婚』は1月16日から1月22日まで1週間限定でTOHOシネマズ 日本橋ほかで上映され、今後もシーズン作品の展開に合わせて、映画館でのバレエ鑑賞層の広がりが注目されます。

【上映情報】
『リーズの結婚』上映期間:2026年1月16日(金)~1月22日(木)
上映館:TOHOシネマズ 日本橋ほか(1週間限定)
配給:東宝東和
公式サイト:http://tohotowa.co.jp/roh/ />公式X:https://x.com/rbocinema />
【関連上映情報】
パリ・オペラ座バレエ『くるみ割り人形』:2026年1月23日(金)から上映

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