石川県金沢市岩出町の温室レストラン「ぶどうの森 レ・トネル」が、日本経済新聞の「何でもランキング(冬も緑あふれる温室カフェ部門)」で1位に選ばれました。運営は株式会社ぶどうの森で、緑に囲まれた空間と料理体験が評価対象となりました。
レ・トネルは世界的建築家の坂茂氏が設計し、再生可能な紙管(紙の筒状素材)を構造材に用いた温室空間が特徴です。屋内にいながら農園の香りや景色を感じられる設計とし、店内にぶどうの木を引き込む演出で「ぶどう園の中にいる」感覚を打ち出しています。
料理は、メキシコにルーツを持つシェフのマルコ・サントスコイ氏が、金沢・岩出の食材や自社農園の素材を再解釈し、独創的なガストロノミー(地域の食文化を軸にした料理体験)として提供します。ドリンクは直営蒸留所発のブランド「MORI NO NIWA」を合わせ、ノンアルコールも含むペアリングを提案します。周辺の耕作放棄地を再生して草花を栽培し、原料として活用する取り組みも特徴で、土地の要素を味として表現する狙いです。季節の花を氷に閉じ込めた「花氷」も提供し、光が入る温室空間で視覚面の体験を補強しています。
同社は「農を基礎とした自然の美しさ」を軸に、2026年に向けて同店を旗艦店として位置付け、農・食・蒸留の循環が生む価値の発信を通じて地域活性化につなげる方針です。

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