医薬品開発のティムスは1月20日の「血栓予防の日」に合わせ、暖房で乾燥しやすい冬に増える「隠れ脱水」が血液の粘度を高め、血栓形成を促して脳梗塞リスクを間接的に上げ得るとして注意を呼びかけました。同社は急性期脳梗塞の治療薬候補「TMS-007」についても、臨床試験で有効性が示唆された数値を示しつつ開発状況を説明しています。冬は発汗が少なく喉の渇きを感じにくい一方、皮膚や呼吸から自覚なく水分が失われる不感蒸発が増え、体内水分が不足しやすいとされます。環境省の資料では人が1日に排出する水分量は約2.5Lとされ、補給不足が続くと血液が「ドロドロ」になり血栓ができやすくなる場合があります。特に水分不足のまま入浴すると発汗でさらに水分が失われ、血栓リスクが高まる可能性があるとしました。「血栓予防の日」は1月20日で、「つ(2)まる(0)」の語呂合わせと大寒の時期に当たることから日本納豆キナーゼ協会が命名したといいます。治療薬開発では、従来薬は脳出血リスクが知られ投与が原則発症後4.5時間以内とされる中、TMS-007は血栓溶解に加え炎症を抑える作用を持つと説明し、出血リスクを助長しにくい可能性を挙げました。国内の前期第2相試験(2018~2021年)では、投与90日後に後遺症のない状態(mRS0-1)まで回復した割合がプラセボ18.4%に対し投与群40.4%で約2.2倍だったとしています。現在は20カ国規模の国際試験「ORION試験」で、発症後最大24時間までの投与を想定した評価を進めており、今後は同試験の結果が治療可能時間の拡大や安全性評価の見通しを左右しそうです。

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