福井県坂井市の三国港で続く「皇室献上越前がに」が、2026年の献上で100回目の節目を迎えます。献上は例年1~2月に行われ、2026年は1月20日過ぎごろを予定しています。三国港産には福井県産を示す黄色タグとは別に、皇室献上と同等品質を示す紫色のタグがあり、「献上品質 越前がに」と記されています。紫タグは水揚げ時に重さ1.1kg以上の良質な個体に漁業者が取り付け、1シーズンの漁獲の約5%に当たる目安約3,000杯とされています。坂井市によると、三国港からの皇室献上は大正11年(1922年)に始まったとされ、天皇崩御や戦時中など5回を除いて毎年実施されてきました。献上を担うのは三国魚商組合の4社で、持ち回りで塩ゆで調理を担当し、天皇家や上皇家などに届けます。担当事業者からは「ゆで加減と塩加減」に細心の注意を払うことや、調理以前に腹部の色味、傷、身の締まりなどを確認する選別が重要だとの声が上がっています。三国港機船底曳網漁業協同組合は、紫タグが付くのは形の良いカニだと説明し、11~12月の雄ズワイの水揚げは18トン余りで安定する一方、型が小さいカニが多いとの見方も示しました。関係者は、寒さで身が締まる1~2月が最もおいしい時期だとして、漁期終盤の味の良さを強調しています。漁期は3月20日までで、市内の30軒以上の旅館・民宿・料理店が越前がにを提供しており、100回目の献上を機に「厳冬期こそ本番」という認知が広がるかが注目されます。

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