物価高が続く中、全国スーパーマーケット「おいしいもの総選挙2025」の受賞商品で、受賞直後に売上が急伸する例が相次いだ。スーパーマーケットバローの「北欧アップルパイ」は週間売上比600%、週末びっくり市の「ガリスパ!」は12月26〜31日の6日間で1万5000本と前年同期間比7.5倍だった。くふうカンパニー運営の「くふう トクバイ」が事例をまとめた。

伸長要因として、受賞を機にテレビなどで露出し認知が広がったことに加え、「コスパ」と「プチ贅沢」を両立した商品の支持が目立つ。フジグループでは「十品目のおばあちゃん巻き」が11月17日週に前週比114.6%、「じゅわっとジューシー生ハンバーグ」が同128.8%と伸び、年末にかけて売上点数が増加した。角上魚類の「四色丼」は具材2か月分が1週間で完売し、最大で1日800食販売する店舗も出た(全店拡販は終了)。

受賞企業へのアンケート(2025年12月、n=21)では、2026年の商品開発・販促キーワード上位がコストパフォーマンス61.9%、プチ贅沢52.4%、安心・安全52.4%、時短42.9%、健康42.9%だった。専門メディア「リテール・リーダーズ」竹下浩一郎編集長は、原価高騰で単純な値下げが難しいため、値頃感に加えて健康などの付加価値設計や「この店のこの商品」という名物化が来店動機になるとみる。今後は、簡易調理で満足感を高めるミールキットや調味料など、メリハリ消費に合う提案が各社の競争軸になりそうだ。

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