一般財団法人日本民間公益活動連携機構(JANPIA)は2025年12月4日、東京都内のインターコンチネンタル東京ベイで開かれた「アジア・フィランソロピー会議2025」でセッションを企画し、休眠預金活用事業を介した企業とNPOなどソーシャルセクターの連携事例として、2024~2025年に国内の子どもへ約4,000体のぬいぐるみを届けた取り組みを紹介しました。寄贈は子ども支援を行う22の実行団体を通じて行われたといいます。
同セッションのテーマは「休眠預金活用事業のプラットフォームが繋ぐ、企業とソーシャルセクター~届ける、支えるこころ…寄贈・寄付からの広がり~」です。登壇ではJANPIA事務局長の大川昌晴氏が、社会課題の解決に休眠預金等を活用する制度の概要や企業連携の考え方を説明し、資金提供に限らない支援の可能性を共有しました。
連携事例として取り上げたのは、フェリシモの「ハッピートイズプロジェクト」です。参加者が図案を購入して布や思い出の服などでぬいぐるみを作り、フェリシモに送付し、展示後に寄贈する仕組みで、1997年に阪神・淡路大震災をきっかけに始まったとされています。JANPIAはNPO法人ETIC.、フェリシモとともに、休眠預金活用事業の枠組みを通じて現場団体への提供ルートを整備し、支援を実装した形です。
休眠預金等活用制度は、10年以上入出金がない預金などを民間公益活動に振り向ける仕組みで、2019年度から助成事業が始まりました。JANPIAによると、2025年12月23日現在の累計実績は助成・出資事業254件、規模約396億円です。今後は、企業の物品・サービス提供など非資金的支援も組み合わせ、セクター間連携を広げる動きが続く見通しです。
