中央公論新社(東京都千代田区)は創業140周年企画として、中公文庫の累計100万部超ロングセラー3作品『怒り』『TUGUMI』『八日目の蟬』を、新装版・新版として増補し順次刊行します。第1弾の『怒り 新装版』は2026年1月22日に上・下巻で発売し、定価は各924円(10%税込)です。

対象3作はいずれも映画化され話題となり、単行本を含む累計部数は『怒り』115万部、『TUGUMI』277万部、『八日目の蟬』167万部です。中公文庫は創刊から50年以上の歴史があり、代表作の改訂で棚の回転を高めたい書店・出版関係者にも影響が出そうです。

増補内容は作品ごとに異なり、『怒り 新装版』は下巻にエピソード0「八つの証言」を追加します。『TUGUMI 新版』は2026年2月20日発売で、エッセイ「映画『つぐみ』について」などを収録し定価880円(10%税込)です。『八日目の蟬 新装版』は2026年3月24日に発売し、著者エッセイを加える予定です。

同社は、作品を次世代へ受け継ぐための「バージョンアップ」と位置付けています。増補版の投入により既存読者の買い替え需要と新規読者の入口拡大が進むかが、今後の注目点です。

【商品情報】
『怒り 新装版』(上・下巻)吉田修一・著:2026年1月22日発売/増補:下巻にエピソード0「八つの証言」/ISBN 上978-4-12-207750-8・下978-4-12-207751-5/定価 各924円(10%税込)
『TUGUMI 新版』吉本ばなな・著:2026年2月20日発売/増補:エッセイ「映画『つぐみ』について」・新版のあとがき/ISBN 978-4-12-207764-5/定価 880円(10%税込)
『八日目の蟬 新装版』角田光代・著:2026年3月24日発売/増補:著者のエッセイ/ISBN 未定/定価 未定

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