アニコム損害保険(東京都新宿区)などの研究グループは、ネコの肥大型心筋症(HCM)に関連が示唆される新規遺伝子変異「FKTN c.G1433A」を同定し、第168回日本獣医学会学術集会で発表した。発表は学術集会優秀発表賞を受賞した。

HCMはネコで一般的な心疾患の一つで、突然死の原因となることもある。これまで心筋の収縮に関わるサルコメア関連遺伝子を中心に研究されてきた一方、既知の遺伝子変異を持たない症例も多く、発症に関与する遺伝的要因の全容は十分に解明されていない。

研究はアニコム先進医療研究所、日本獣医生命科学大学との共同研究で、アニコム損害保険が保有するペット保険契約データに基づく解析と、大学側の臨床診断サンプル解析を組み合わせた。ヒトで心疾患との関連が報告されている遺伝子群のネコ相同遺伝子を対象に、保険請求情報との関連解析で有意差を確認し、臨床診断症例でも同様の傾向を確認したという。研究概要は2025年9月の日本獣医学会学術大会の臨床分科会でも発表している。

今後は症例数のさらなる蓄積と解析を進め、HCMの疾患理解を深めるとともに、診断やリスク評価への応用可能性を検討していくとしている。

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詳細URL https://www.anicom-med.co.jp/news/20260127.html

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