岐阜大学発ベンチャーのフォトニック・エッジ(岐阜県岐阜市)は2026年2月3日、Beyond5G/6Gで利用拡大が見込まれるSub-THz帯(Jバンド:220〜330GHz)に対応した周波数領域分光法(FDS)の材料計測システムを開発し、300GHz帯での材料計測に成功したと明らかにしました。Jバンドでの周波数掃引は約5秒で行えるとしています。

同社のシステムは、光源の波長を掃引して周波数掃引を実現し、材料を透過・反射した信号からS21・S11を測定、複素誘電率を解析します。複素誘電率は、材料が電波をどの程度通し、どの程度損失を生むかを示す指標で、通信材料や基板評価などに用いられます。周波数対応は数GHz〜1THz程度で、送信はJバンドを基本にモジュール段替えで他帯域にも変更可能としています。

背景には、電波利用ニーズの増加に伴う高周波帯の活用拡大があります。一方、100GHz超のSub-THz帯ではVNA(ベクトルネットワークアナライザ)に周波数エクステンダーを組み合わせる方式が主流で、装置価格が高額になりやすい点が導入の壁とされてきました。同社は光学ベースのFDSにより、価格抑制とコンパクト化を狙い、従来のVNA方式の結果と比較して一致を確認したとしています。

今後は300GHz帯に加えて450GHz帯でも開発・検証を進め、2026年度に450GHz帯への周波数拡張を目指します。2027年以降は順次、製品化と社会実装を進める計画で、総務省事業(FORWARD)の支援を受けた成果として展開するとしています。

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問い合わせ先(WEB):https://www.photonic-edge.com/home

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