株式会社CYBO(東京都江東区)などの研究チームは、厚みのある細胞診標本を3Dでデジタル化してAIで解析する臨床グレードの自律型デジタル細胞診システムを開発し、成果が総合科学誌「Nature」に掲載されました。4施設の子宮頸部液状化検体1,124例で評価し、LSIL⁺検出のAUCは0.86〜0.91、HSIL⁺は0.89〜0.97でした。
中核は、スライド全体を奥行き方向に撮像する「ホールスライド・エッジ・トモグラフィー」です。奥行き1μm間隔で40枚などの条件で高精細3D画像を取得し、2Dでは重なりで見落としやすい細胞の形態情報も扱えるようにしました。
AI解析では、細胞タイプ分類モデルに加え、「形態分化クラスター(CMD)」を算出して病変に対応する細胞集団を自動抽出し、定量評価します。細胞検査士・病理医の不足や鏡検負荷、判定の標準化と品質保証といった課題に対し、客観性と再現性を高める狙いです。
撮像技術は「CYBO Scan」として製品化され導入が進み、子宮頸がん検診支援AI「CYBO AI Cervix」は複数施設で評価試験中です。今後は臨床評価の拡充に加え、薬機法上の医療機器としての位置付け検討、肺・甲状腺など他臓器への応用、遠隔診断や教育用途、海外展開が焦点になります。
【関連リンク】
論文DOI: https://doi.org/10.1038/s41586-025-10094-y
公式HP: https://www.cybo.jp
URL: https://cybo.jp
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共同発表 世界初の臨床グレード自律型デジタル細胞診システムを開発
