岡山大学(岡山市北区)を中心とする研究チームは2026年2月20日、人工衛星の帯電状況を「光」で検知するシリコンフォトニクス基盤の帯電検知センサ「フォトニック帯電センサ」を開発したと明らかにしました。成果は英国科学誌『npj Nanophotonics』に2026年2月2日付で掲載され、DOIは10.1038/s44310-025-00100-6です。
宇宙空間では衛星が帯電しやすく、静電気放電(たまった電荷が一気に放電する現象)によるトラブルが主要な故障要因の一つとされます。一方で、現場で使いやすい帯電モニタリング用センサが不足していることが課題でした。
新方式はシリコンフォトニクス(シリコン上で光を導波路に通し信号処理する技術)を応用し、センシング部に光技術を用いて電子回路を使わない構成としました。これにより小型軽量・低消費電力に加え、耐放射線性や静電気放電への耐性が期待できるとしています。研究は試行錯誤の期間が約3年間で、事業者へのヒアリングは数百件にのぼったといいます。
今後は起業を通じた社会実装を進め、まずは人工衛星の故障予知・予防への応用を目指します。将来的には宇宙保険や宇宙天気、月面基地、火星探査などへの展開も視野に、宇宙実証に協力するパートナーを募集しています。
【関連リンク】
論文URL:https://www.nature.com/articles/s44310-025-00100-6
研究内容(PDF)詳細URL:https://www.okayama-u.ac.jp/up_load_files/press_r7/press20260219-1.pdf
岡山大学 リリースページ:https://www.okayama-u.ac.jp/tp/release/release_id1503.html
研究室ページ:https://sites.google.com/view/takahashi-photonics
PSI Webページ:https://psi-ecosystem.net/about
