シャープは2026年2月24日、真空(減圧)環境とマイクロ波の内部加熱を組み合わせた研究開発中の「高品位減圧乾燥技術」と、100Vで動作する家電サイズ相当のコンセプトモデルを紹介しました。低温・短時間・均一な乾燥を目指し、食品の色や香り、栄養、食感など素材価値を損ねにくい乾燥プロセスの実現を狙います。
同技術は、減圧で水の沸点を下げて低温でも水分を蒸発しやすくし、マイクロ波で内部からやさしく加熱して乾燥効率を高める仕組みです。外側だけが先に乾く「乾きムラ」や、収縮による食感変化を抑える考え方で、家庭用電子レンジで培ったマイクロ波制御と、「ヘルシオ」における気密・熱・蒸気コントロールの知見を活用したとしています。
乾燥は長期保存や輸送・保管の効率化に加え、規格外品や余剰食材の高付加価値化にもつながります。一方で、従来の乾燥では味・色・栄養が落ちやすい課題があり、同社は低温乾燥と内部加熱の組み合わせで熱ダメージ低減を図る方針です。なお、展示会「FOOD STYLE JAPAN 2026 <関西>」(2026年1月28日、29日、インテックス大阪)でもコンセプトモデルを展示しました。
今後は食品メーカーや加工事業者、店舗内調理や小ロット試作を行う事業者、研究機関などを対象に共同研究パートナーを募り、小ロット検証から社会実装へ進める計画です。将来的には食品に加え、医療・化粧品など非食品領域への活用可能性も探索するとしています。
【イベント情報】
イベント名: FOOD STYLE JAPAN 2026 <関西>
開催日: 2026年1月28日、29日
会場: インテックス大阪
問い合わせ先: シャープ株式会社 Smart Appliances & Solutions事業本部 要素開発技術部 (genatsu@mail.sharp)
