三福グループのエヌケイワイ(愛媛県松山市)は本年度、飲料自動販売機で賞味期限切れによる商品廃棄と、期限切れに関連する顧客からの問い合わせ件数がともにゼロになったとしています。廃棄コストの抑制に加え、利用者の信頼確保につながる数値として位置付けます。背景には、自販機の補充・在庫管理と販売状況の見える化を進め、賞味期限管理を徹底してきた取り組みがあります。さらに、全台で同一の品ぞろえにせず、設置場所ごとの利用者属性、時間帯別の購買傾向、季節や気温変化を分析し、1台ごとに商品構成を最適化しました。ホット販売は投入後2週間以内の販売が推奨される点も踏まえ、販売データから補充頻度と投入数量を調整し、売れ残り自体を発生させない運用を強化しています。同社は廃棄ロス削減を持続可能性の観点からも重要とし、今後も「必要な場所に必要な分だけ届ける」運営の精度を高める方針です。

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