Global X Japanの上場投資信託(ETF)「グローバルX ゴールドETF」(銘柄コード:425A)の純資産総額が100億円を超えました。2025年9月の新規上場から約3か月で達成し、同社が東京証券取引所に上場させているETF61本の中でも早いペースだとしています。金価格は同社の説明で過去1年に約60%上昇し、2025年は史上最高値の更新が続いているといいます。背景として同社は、地政学リスクの高まりや通貨への信認が揺らぐ局面で金需要が増えやすい点、世界の中央銀行が危機時の価値保全や通貨分散などを理由に金購入を増やしている点を挙げました。金の役割は、株式急落時に買われやすい「資産をまもる」機能と、インフレ局面で実物資産として強さを発揮しやすい「資産をふやす」機能の2つだと整理しています。投資手段では、現物に比べETFは保管コストや盗難リスクを負いにくく、上場商品として売買しやすい一方、信託報酬などのコストがかかります。425Aは10口3,000円台(2025年12月25日時点)から投資でき、信託報酬は年率0.1775%としています。税制面では、現物が総合課税(最高税率55%)になり得るのに対し、金ETFは申告分離課税で税率約20%で、NISA成長投資枠の対象です。今後は金高の持続性に加え、投資家が分散先として金をどの程度組み入れるか、低コスト商品への資金流入が続くかが焦点になりそうです。
