地域密着型のふるさと納税支援を手がけるスチームシップ(本社・長崎県波佐見町)は、新職種「クルーズ・ディレクター」の採用を始め、地域駐在で10年かけて人材を育てる「ともに育つ船プログラム」を同時にスタートしました。全国25拠点(14道県)で事業を展開し、創業8年で地域に約400人の雇用を生み出した実績を背景に、次の段階として「人づくり」から地域の未来づくりにつなげる狙いです。クルーズ・ディレクターは各地域に入り込み、ふるさと納税支援の現場業務を担いながら、地域の人や文化、産業と向き合って価値を見いだす司令塔役と位置付けます。育成は3段階で、1〜3年目に現場で経験を積み、4〜6年目に複数現場のマネジメント、7〜10年目に事業と人を育てる「地域経営」に挑む設計です。同社は「地域経営力」や収益化の力などの習得を掲げ、10年後の進路は社内リーダーに限らず起業や他地域での挑戦も想定するとしています。人口減少や産業縮小が進む中、地域に根差して実行できる担い手をどこまで継続的に輩出できるかが、今後の取り組みの焦点になりそうです。
