東証スタンダード上場の小売業セキド(証券コード9878)は、2017年から継続するEVOファンドとのスキームで、4回目となる新株予約権の第三者割当契約を締結し、2025年12月5日から行使期間に入ります。調達額や発行数は非開示ですが、同社は本件を中期成長戦略の中核となる資金と位置づけています。

東京都新宿区に本社を置くセキドは、韓国コスメの日本総輸入代理店事業を軸に、コスメセレクトショップ「&choa!」を展開しています。今回の説明の中で、12月に立ち上げた自社コスメブランド「hada to kokoro」の本格育成や、「&choa!」の中期的な出店拡大に資金を振り向ける方針を示しました。来年度をめどに、AIシステムを導入した無人店舗1号店の開発・出店も計画しており、店舗運営の効率化と省人化を狙います。

同社は、企画・製造・販売に加え、卸機能も一体化した「コスメSPA(製造小売)」モデルの構築を構想しており、今回の第三者割当をその実現に向けた重要な調達と位置付けています。EVOファンドとは2017年から8年にわたり関係が続いており、長期的な信頼関係に基づき支援が継続されているとしています。今後は、調達資金の具体的な使途や無人店舗の実証結果が、収益力強化と株主還元にどこまで結びつくかが注目されます。

source: PR TIMES

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