SilverCape Investments Limitedは12月5日、株式会社デジタルホールディングス(証券コード2389)の株券等に対して予定していた公開買付け(TOB)の「開始予定」を取り下げると公表しました。これにより、同社が事前に示していた買付開始は実行されず、現時点で具体的なTOB手続きは行われない見通しです。
今回取り下げの対象は、既に公告済みまたは関係先に通知していたTOB開始の「予定」に関するものであり、買付価格や買付予定株数などの詳細条件が市場に示される前段階での撤回とみられます。SilverCapeはケイマン諸島籍のシングルファミリーオフィス(富裕な一族の資産を運用する投資主体)で、日本株へのエクイティ投資を進めていましたが、デジタルホールディングス株については当初構想した取引スキームを見直す判断をした形です。
デジタルホールディングス側からの同日の開示や、今後の両社の資本・業務関係の行方によって、市場の評価が変動する可能性があります。TOB断念が中長期的な戦略変更なのか、一時的な環境要因による見送りなのかは明らかになっておらず、今後の追加開示が注目されます。
source: PR TIMES