ふるさと納税の返礼品として地域の観光施設や飲食店などで使えるデジタル回数券を提供する「はまポンふるさと納税」が3日に稼働を始めました。運営はYDMS株式会社です。導入費0円、提供形態はシステム提供型とポータルサイト連携型の2タイプ。発送作業は不要で、電子チケット方式によりスマホ1台で受け取りから利用まで完結します。
返礼品を物品から体験・サービスに置き換え、寄付者が現地を訪れることで地域内での追加消費を促す設計です。デジタル回数券は観光施設、飲食店、道の駅など複数店舗で横断的に使え、運営側の在庫や配送の負担を抑えられます。レベニューシェア型のため自治体やDMOは固定費を抱えにくく、自主財源の安定化につながるとみられます。
ふるさと納税は寄付額の最大30%程度の返礼品を提供する制度として拡大してきましたが、物流費の上昇や人手不足が課題でした。デジタル返礼品は配送コスト0円、発行・利用・失効の管理がデータで可視化できる点が強みです。一方、利用者の来訪率や加盟店の受け入れ体制が成果を左右するため、対象エリアの魅力設計や店舗網の拡充が鍵になります。
今後は観光DXや地域マイナポイント施策との連携、災害時の地域通貨的な活用も想定されます。導入自治体の増加と利用実績の公開、加盟店数や利用回数などのKPI整備が普及の分岐点になりそうです。
【サービス情報】
サービス名:はまポンふるさと納税
提供:YDMS株式会社(横浜DMC)
提供形態:システム提供型/ポータルサイト連携型(計2タイプ)
利用方法:電子チケット式(スマホ内で完結)
問い合わせ:045-263-6122/info@yokohamadmc.com
公式サイト:https://yokohamadmc.com/
source: PR TIMES
